20141126-141827健さん

 韓日は「友好的戦争」をすべき 映画『鉄道員(ぽっぽや)』で知られる俳優・高倉健が他界したというニュースが伝えられた今月18日、中国政府は「われわれは彼の他界に哀悼を表する」という声明を発表した。これを見て「しまった!」と思った。韓国政府はこの日、何らの哀悼の意も表明しなかった。

 「独島(日本名:竹島)や慰安婦問題で韓日関係は最悪なのに、日本の俳優に哀悼だって?」と舌打ちするかもしれない。だが、そんな事情は中国も同じだ。尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる対立や南京大虐殺を否定する日本の歴史歪曲(わいきょく)問題では、中国も韓国に劣らず激怒している。先週、日本の安倍首相が「尖閣をめぐって両国間に領土問題はない」と発言したときも、中国は「代価を払うことになるだろう」とあからさまに脅迫した。それでも、高倉健が他界すると、すぐに声明を出したのだ。「(故人は)中・日両国の文化交流を促進する上で重要かつ積極的な貢献を行った」とたたえた。中国のこうした対応は、国益をめぐって隣国と争いつつも、場をぶち壊しにはしない、という慎重さの表れと解釈すべきだろう。

 米国のノンフィクション作家、マーク・カーランスキーが書いた『鱈(たら) 世界を変えた魚の歴史』という本には、英国とアイスランドが、タラの操業権をめぐり、戦争も辞さずと叫ぶ世論の強い声に押されながらも和解を成し遂げたプロセスが紹介されている。アイスランドは、乱獲で近海のタラ漁獲量が急減したことを受け、1958年から75年にかけて計3回にわたり、領海を4カイリから200カイリにまで拡張した。領海に入ってくる英国漁船をアイスランドが拿捕(だほ)すると、英国は軍艦を送り、自国の船団を保護した。両国は船同士をぶつけて激しく争った。しかし一人の死者も出さず、1隻の沈没船も出さなかった。アイスランドは、英国漁船がタラ漁に使う網を130枚も切断するという断固たる姿勢を示したが、最後の「一線」は越えなかった。英国も、桁違いに優れた海軍力を有してはいたが、「勇気を示すことはあっても、蛮勇を振るう必要はない」として実力行使は自制した。交渉のテーブルでは、冗談も飛び出した。英国代表が「木曜日は、われわれが最も好きなテレビ番組を見る日なので、この日だけは漁網を切らないでほしい」とジョークを飛ばすと、アイスランド側も「次の休みに、英国のコーンワルを旅行しようと思っているが、いい情報はないか」と答えた。英国政府は、タラをめぐる対立を「友好的戦争」と呼び、破局を防ぐため努力した。

 韓国と日本の間にも、これと似た経験がある。2011年3月11日の大地震で、韓国は恨みの感情をひとまず押しとどめ、国民の募金まで送って日本を支援した。同年4月、当時の菅直人首相は、「絆」に感謝する広告を本紙に載せた。

 来年は、韓日国交正常化50周年に当たる。両国間には、解決せねばならないわだかまりと同じくらい、交流と協力を通じて互いにプラスにできる分野が多い。幸いなことに、日本では、これまでの嫌韓を反省する動きが起こっている。こういう時に、両国が共に関係改善の道を模索すべきだ。その必要性をいち早く見抜いた中国は、高倉健への哀悼声明で先手を打った。

http://news.livedoor.com/article/detail/9508521/ 

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